老犬介護:ベッドのおすすめは長座布団+ニトリのマットレス

老犬介護:ベッドのおすすめは長座布団+ニトリのマットレス

寝たきりだったコタロウのベッドは、長座布団とニトリの三つ折りマットレスを使っていました。1年以上使い続けた結果、長座布団とニトリの三つ折りマットレスで十分。いや、これが正解だったと感じます。本当におすすめです。

このページでは私とコタロウの実体験を踏まえ、老犬介護のベッドについて詳しくご紹介します。老犬介護のベッドをどうすればいいのか迷っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。

目次

褥瘡予防のためにもベッド環境がとても大事

シニア犬の1日の睡眠時間は18時間以上とも言われるほど、愛犬は歳をとると寝ている時間がとにかく長くなります。

歳をとっても自力で立てる、歩けるならそこまで気にすることはありませんが、コタロウのように病気や怪我が原因で自分の力では立てない、歩けない、完全寝たきりとなると、ベッド環境がとても大事になってきます。

なかでも特に注意したいのが褥瘡(床ずれ)です。

何時間も同じ姿勢で座っているとお尻が痛くなりますよね?言ってしまえば、褥瘡はそれが重症化したものです。お尻であればお肉がクッションの代わりになりますが、これが立膝状態だとどうでしょう。何時間も立膝を続ける。おそらく膝が痛くなって、とても耐えられないと思います。

しかし、自らの力で体を動かせない場合、痛くても自分ではどうすることも出来ません。何時間、何十時間も同じ姿勢が続いて、痛みに耐え続け、次第に感覚もなくなり、ついに皮膚が限界をむかえて、出血、膿が出て、褥瘡となります。これは老犬介護も高齢者介護も同じです。

老犬介護の褥瘡(床ずれ)
引用:モリヤ動物病院

褥瘡を予防するためには、介護者によるこまめな体位変換(体の向きを変えること)を行うこと。それと同時に、褥瘡が出来にくいベッド環境にしてあげることも大切です。

褥瘡防止にはどんなベッドを選ぶべき?

老犬介護における褥瘡が出来やすい部位は、頬、肩、腰、肘、膝、かかと、くるぶしなど、横に寝かせた時に体重が掛かりやすい所、骨が出っぱっている所です。

老犬介護で褥瘡(床ずれ)が出来やすい場所や部位

ですので、老犬介護で褥瘡を予防するには、上記のような褥瘡の出来やすい部位に負荷が掛からないよなベッドを選ぶことが重要になります。

そのためには「低反発マットレス」や「体圧分散マットレス」といったものを使用して、一点に体重が掛からないようにする、体圧をうまく分散させてあげることが効果的です。

寝たきり老犬介護のベッドは長座布団がおすすめ

「低反発」や「体圧分散」といった老犬介護用のマットレスを活用するのもいいですが、私のおすすめはホームセンターなど購入できる長座布団です。

寝たきり老犬のベッドは長座布団がおすすめ

長座布団はちょうど良いサイズ感だったので、寝たきりになる前からコタロウのベッド代わりに使っていました。寝たきりになってから、犬用の「低反発マットレス」や「体圧分散マットレス」の購入も検討しましたが、結果、長座布団で十分でした。

老犬介護用のマットレスは数万円とかしますからね。長座布団なら1枚1000円前後で購入できます。。コスパ最高なのでおすすめです。

長座布団は夏用と冬用で使い分ける

長座布団は合計2つ購入しました。1つはオールシーズン用で、もう1つは冷感素材の夏用。夏場はめっきり冷感素材を使っていましたが、春秋冬は中綿がヘタらないように2枚をローテーションで使っていました。

また、長座布団にはカバーを掛けて使っていました。こちらも柔らかくてふわふわの冬用と、冷感素材の夏用をそれぞれ2〜3枚ずつ購入。頻繁に洗濯して使いまわしていました。

老犬介護のベッド:冬用の長座布団
冬用のふわふわカバー
老犬介護のベッド:夏用の長座布団
夏用の冷感カバー

冷感素材とは言えしばらくすると熱くなるので、冷感ジェルマットを敷いたりと、夏はとにかく熱がこもらないように気を付けていました。逆に冬はすぐに足が冷たくなるので、湯たんぽ+ブランケットで暖かくすることを心がけていました。

老犬介護のベッド:長座布団に冷感マットを敷いた
冷感ジェルマットも活用

ニトリの三つ折りマットレスでクッション性アップ

長座布団だけではちょっと厚みが足りなかったので、何か下に敷くものはないかと家中を探したところ、使っていないニトリの三つ折りマットレスがありました。

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これがちょうど良かった。厚さ4cmで三つに折った状態なら12cmと極厚。長座布団の下に敷いて最高の老犬介護ベッドが完成しました。格安でコスパ最高。

老犬介護のベッド:気に入ってくれたのかも
気持ちよさそうに眠っていた
老犬介護のベッド:長座布団の端を折れば枕のようにして使える
長座布団の端を折れば枕のようにして使える
老犬介護のベッド:タオルを敷いてヨダレ対策
タオルを敷いてヨダレ対策
老犬介護のベッド:外を眺めるコタロウ
外を眺めるコタロウ
老犬介護のベッド:起きてしまうから靴が脱がせない
起きてしまうから靴が脱がせない…
老犬介護のベッド:冷感カバーは最初ひんやりだけどすぐに熱くなった
冷感カバーは最初ひんやりだけどすぐに熱くなった
老犬介護のベッド:枕カバーも冷感にしてみたり
枕カバーも冷感素材にしてみたり
老犬介護のベッド:コタロウと添い寝
コタロウに添い寝して一緒に昼寝もした
老犬介護のベッド:眠っている時は本当に幸せそうだった
眠っている時は本当に幸せそうだった
老犬介護のベッド:貴重な睡眠時間、起こさないようにしてた
貴重な睡眠時間、起こさないようにしてた
老犬介護のベッド:足をダランとしたら落ち着いてたかも
足をダランとしたら落ち着いてたかも
老犬介護のベッド:そのまま移動して縁側で日向ぼっこ
そのまま移動して縁側で日向ぼっこも

長座布団+ニトリの三つ折りマットレスを1年以上、寝たきり状態だったコタロウのベッドとして使い続けましたが、褥瘡はひとつも出来ませんでした。

亡くなる直前、下痢が続いて常に垂れ流し状態となりました。その際、腰が常に湿った状態となり、それが原因で褥瘡が出来てしまいました…。しかしながら、1年以上の寝たきり老犬介護で出来た褥瘡はそれだけです。それまでずっと褥瘡ゼロでした。

他にもたくさん!老犬介護ベッドのアイデア

我が家は長座布団+ニトリの三つ折りマットレスを使い続けましたが、他の飼い主さんも老犬介護のベッドを工夫していたのでいくつかご紹介します。

伏せの状態ができる「王様のらくすや」

老犬介護:王様のらくすや

伏せの姿勢がとれるなら「王様のらくすや」という老犬介護グッズがおすすめです。どうしても長時間寝たきりになると、筋肉、関節、内臓、眼球などに影響が出始めてきます。しかし「王様のらくすや」を使うことで伏せの姿勢がとりやすくなり、症状の悪化を予防することにも繋がるそうです。

SNSでフォロワーさんに「王様のらくすや」をおすすめされましたが、コタロウは麻痺のせいで前足が後ろにピンと伸びてしまい、伏せの姿勢は到底無理そうだったので、こちらの購入を諦めました。良いお値段はしますが、寝る姿勢の選択肢を増やすことはとっても大事。伏せが出来そうなら、こちらの購入もおすすめします。

ベビーベッド

老犬介護:ベビーベッド
引用:キャバリア*ナナのお部屋

老犬介護にベビーベッドを使っている飼い主さんも結構多いようです。1番のメリットは飼い主の腰への負担が減ること。

老犬介護では、オムツ交換やマッサージなど、しゃがんだり立ったりを1日何度も繰り返すため、想像以上に腰にきます。愛犬をベビーベッドに寝かせることで、腰に負担のない高さでお世話が出来るということ。腰痛持ちの方にとっては嬉しいナイスアイデアですね。

手作りウォーターベッド

老犬介護:手作りウォーターベッド
引用:やまぼうし

大きめのポリ袋に水を入れて、水が漏れないようにしっかり縛って、それを箱に入れてお手製のウォーターベッド風にしているという飼い主さんもいました。ウォーターベッドなら体圧分散もバッチリですね。褥瘡予防にも効果ありそう。

ただ、どうしても「体が冷えてしまうのでは?」という懸念も…。あと、もし破れた時のことを考えたら怖くて試そうとは思いませんでした。

犬用に作られた商品にこだわる必要はない

ベッドに限った話ではありませんが、老犬介護では犬用の作られた商品にこだわる必要はありません。今回のように、ホームセンターやニトリに行けば老犬介護に使えるアイテムは意外と多いんです。

何よりも犬用に作られた商品って無駄に高いですからね。「愛犬用」って商品名に入れれば売れると思っているペット用品メーカー。騙されないようにして下さい。

それでももし「いや、ちゃんと犬用に作られた製品を買いたい」ということであれば「低反発」で「ウレタン素材」の老犬介護マットレスがおすすめです。詳しい理由はまた別記事で解説したいと思います。

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この記事を書いた人

柴犬コタロウの老犬介護に生活の全てを捧げたアラサーおじさん。千葉の先端にある古民家で暮らしてます。保護猫2匹も一緒に住んでます。Twitter、Instagram、YouTubeでも老犬介護の情報を発信しています。

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