コタロウが家族になった
テレビの特集で犬の保護団体「犬猫みなしご救援隊」をたまたま目にした。ギリギリの中、保護活動をしている方々。ちょうど、ヤンマー(同年4月に保護した元野良猫)のお友達も欲しいと考えていた時だった。犬と暮らすのは初めてだけど、何か自分たちにも出来ることをと思い保護犬を迎え入れることを決めた。
そして、千葉県動物愛護センターのホームページで里親募集されている柴犬に一目惚れ。これがコタロウとの出会い。この時すでに推定8〜10歳の高齢犬だった(のちに獣医師に確認したところ推定12歳ほどだろうと言われた)
翌日、片道2時間をかけて動物愛護センターへ行った。フェンスで囲まれた柵の中、たくさんの犬が吠えていた。そこでコタロウは静かに座っていた。とても大人しい柴犬。全然吠えない。センターの職員さんからコタロウの説明を受けた。千葉県市原市の山中を彷徨っていたところを保護されたこと、耳が聞こえづらいこと。心無い人に捨てられたんだね…。

その日のうちにコタロウを連れて帰った。車の中、不安そうにクーンと鳴くコタロウ。再び2時間かけてやっと自宅に到着。その日からコタロウが家族になった。

「動物愛護センターで生涯を終えるより、我が家を終の住処にした方が良いだろう」
当時はまだそんな軽い考えだった。

ちなみに「コタロウ」という名の由来は里親募集で掲載されてた時の「虎太郎(トラタロウ)」からきてる。職員さんに言われるまでずっと「虎太郎(コタロウ)」だと思っていたから、そのままコタロウにした。
耳の聞こえないコタロウは、お座り、伏せ、待てといった躾(しつけ)は何一つできなかった。そりゃそうだよね、聞こえないんだもん。でもたったそれだけのこと。一緒に暮らす上でなんの支障もない。散歩も上手にできるし、無駄吠えも全くしない、家の中に入れても粗相することもないし、オシッコとウンチは必ず外で決まった時間にしてた。とっても賢い犬。

そして、ヤンマーに対しても優しく接してくれた。この2匹は本当に良いコンビ。茶白ブラザーズの結成です。

田舎暮らしで犬と猫。理想的で幸せな暮らしがスタートした。
前庭疾患を発症
台風シーズンの終わり、コタロウは前庭疾患を発症した。上手く歩けない、オシッコ、ウンチを漏らす、立てないから何度も吠える。薬を飲ませて症状を和らげるも、副作用で尿量が増えため初めてのオムツ生活。辛い介護生活だった。
それでもコタロウは頑張って、前庭疾患を克服した。この時に感じたコタロウの生命力。コタロウは強い犬なんだ。


てんかん発作を発症
そしてまた10月。コタロウはてんかん発作を発症した。発作は1時間以上続く重積発作となった。座薬で発作は治まったものの、長く続いた発作の代償は大きかった。脳に相当なダメージが蓄積したため、立てない、歩けない、座れない、伏せもできない状態になった。四肢は強張り、完全寝たきりの介護が始まった。
自力で歩けていた前庭疾患の時とは全然違う。元々、横に寝かされるのが苦手なコタロウにとっては地獄の日々の始まりだった。それでもコタロウは頑張って耐えている。辛い現状にあらがうように必死に生きている。


コタロウ、永眠
2022年11月29日19時56分、コタロウは息を引き取り、永い眠りにつきました。最期、少し苦しそうに口呼吸していましたが、穏やかに逝けたのではないかと思います。






